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2013年6月27日(水) 日本大学工学部 講演会

第1部: 「ヒューマンインタフェース技術と文化 ~小さな気づきを大切に~」

第2部: 「想像できなかった人生 ~スローなユビキタスライフの実践、The New Man~」

本日は、皆様と「小さな気づき」の大切さについて、「分かち合い」をさせて頂く機会を与えて頂き、本当にありがとうございます。

今日は、半田ごてを手に持って、回路を作っていた若いころからの体験流を素材にしながら、皆様とインタラクティブに「小さな気づき」を分かち合いをしながら、ICTの世界で、技術屋 (これは「技」と「術」の両方の意) で生活できることの面白さ・幸せなどについて「分かち合い」をさせて頂ければ幸いです。

<講演会・概要>

【第1部】

・タイトル:ヒューマンインタフェース技術と文化 ~小さな気づきを大切に~

・あらまし:

これから、人と人工物との関係における小さな気づきが、User Interface を生み出し、そして、そこからの小さな気づきがUser Experienceへと展開し、現在のAmazonGoogleiPhone、そしてWeb2.0SNSなどのビジネス界の大きなうねりとなり、それらの中の小さな気づきの中から、人々の活動(Activity)の大切さに目が向けられ、Human-Centered Design (HCD)からActivity-Centered Design (ACD)Community of Practiceなどへ展開し、現代の文化となりつつある歴史的経緯と今後の将来方向について、自分自身が具体的に体験した小さな気づきを例にお話したいと思っております。

社会・企業で活動していくには、単に工学、技術を身につけるだけではなく、人間科学や社会科学を身につけていくことが大切です。まず、

・NTTヒューマンインタフェース研究所を立ち上げた頃の話、

・アランケイ(パソコンの父)、

・エンゲルバート(マウス、電子メールの父)、

・ミンスキー(AIの父)、

・ドン・ノーマン(アメリカ認知科学学会の創設者、ヒューマンインタフェースの大御所、AppleのiPhoneなどの礎)、

・ウィノグラード(ヒューマンインタフェースの大御所、Google創設者の先生)

などとの出逢い話を例にあげながら、オリジンは、とっても小さなことから始まったと、若い学生さん達に、「小さな気づき」、「オリジンにふれる」がキーになっていることを分かち合いをさせて頂きます。

<参考-01> 私自身が直接オリジンにお逢いし議論し、小さな気づき・学び・示唆を頂いた方々【例】;

いくつかの話の例

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【第2部】

・タイトル: 「想像できなかった人生 ~スローなユビキタスライフの実践、The New Man~」

小さな気づき活動を、地域において、自然(観光)、農業健康分野で、

・若者達と、 http://www.sakuho.org/iizura2011

・山小屋のおじさん達と、 http://www.kitayatsu.net/

・農家のおじさん達と、 http://www.nogyoinfo.net/keieijitsumu2012

・佐久総合病院の方々と、 http://www.msakunet.info/yachiho50

・都会の企業の方々と、 https://sites.google.com/a/msakunet.biz/partner-experience/

などと、ご一緒に、クラウド環境を利活用した地域イノベーション活動・クリエイティブ活動を進めながら、

・スローなユビキタスライフを、 http://www.msakunet.biz/ubiquitous-life

http://www.msakunet.org/blog2007

をおくっている例を、お話させて頂きます。

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<参考-02>(私の実感)基本的考え方・底流を流れるもの 「技術屋」って、すばらしい~!!!

イノベーション活動・クリエイティブ活動に携わりながら、生きること、社会の基底、その底流を、哲学を、・・・・・

そして、自らの内面の深化、自らの内面の自己変革を、 Whole(全)に味わえる・・・・・

<参考-03> (活動・学習とは) 集団的な創造活動

・私たちが人間として、自分たちの制度や行為を転換できなければならないこと、しかも徹底して、あらゆる参加者の知性とエネルギーを結集してそうできなければならないということにある。

そのとき、創造性は、まさに集団的な転換への実践的な参加として理解されるだろう。

・さまざまな学習理論が人間の行動や認知における永続的な変化を説明しようとしてきたが、未だ次のような問題の核心には届いていない。

すなわち、人々は自らの周りの状況を変えることによって、いかに自分たち自身を変えることができるのか、という問題である。

(←出典:Learning by Expanding---An activity-theoretical approach to developmental research)

<参考-04> 文化-精神変容の始まり The New Man

・新たな革命が進行している。

・これを内側からの革命(Revolution from Within)と呼ぶことにする。

・この個人と社会の認織に見られる微妙な変容は、個人にとっても社会にとってもビジネスにとっても、21世紀には深い意味を持つかもしれない。

・グローバルな変容を推進しているのは、グローバルな力としての市民社会の誕生と、クリエィティプ階級の登場と、新しい精神性の出現だ。

(←出典:Theory U)

<参考-05> 「HI総合デザイナー(HI Ground Designer)」とは何の略ですか?

インターネットやモバイル環境を利活用しながら、地域でのエコな生活と時々都会にでかけるといったスローなユビキタスライフの体験流を楽しんでいます。

企業や地域における様々な社会的コンテクストと技術的コンテクストを結びつけるために、生活体験に根ざした「HI総合デザイナー(HI Ground Designer)」として、学際的方法論による社会構築主義によるユビキタスなネットワーク(M-SAKU Networks)活動を実践しています。

HI総合デザイナーとは、聞きなれない言葉かもしれませんが、21世紀の地域のソーシャルキャピタル【社会関係資本】を豊かにしていくためには、このような仕事がキーになるのではないかと思って、私が個人的に名づけて活動しているものです

(現在の職業分類にはありませんが、eフリーランサー、フリーエージェントの一種かもしれません)。

その活動は、人々の現場の活動(Human activity)に参加しながら、それに関与する情報の生態(Information ecology)を観察・調査し、人々の活動が新たな社会的・拡張的発達サイクルに深化していくための活動の環境場を、一緒に総合的にデザインしていく活動をいいます。

(なお、HIは、元々は、ヒューマン・インタフェース Human Interface ということも意味していました。)

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半田ごてを手に持って、回路を作っていた若いころからの体験流を素材にしながら、皆様とインタラクティブに「小さな気づき」を分かち合いをしながら、ITの世界で、技術屋 (これは「技」と「術」の両方の意) で生活できることの面白さ・幸せなどについて「分かち合い」させて頂きました。

本日は、皆様と「小さな気づき」の大切さについて、「分かち合い」をさせて頂く機会を与えて頂き、本当にありがとうございました。

【ご参考】

http://www.msakunet.org/

ちょっと立ち止まって、いろんな展開、活動の深化を目指されている方々へ

M-SAKUネットワークス.orgへようこそ

自己深化・成長のための、いろんな小さな気づき・トライアル・創発の分かち合いの場